中古クラシックオルガンを手に入れる4つの方法

クラシックオルガン

ここ数年間、パイプオルガンを所有している音楽ホールでもなかなかメンテナンスが難しく、手放してしまったり、放置状態になるニュースをよく耳にします。宝の持ち腐れにならぬように、少しでも市民や県民、区民の皆さんにパイプオルガンを弾いていただこうと、「パイプオルガン講座」を実施しているホールが少なからずありますよね。 私も講座にトライした一人ですが、練習環境を整えるのに苦労しました。講座受講中に練習できる環境が無い中、音楽教室のフルベース(足鍵盤が2オクターブある)エレクトーンで練習しました。それでも足鍵盤は足りず・・・。当たり前ですが、足鍵盤の幅もパイプオルガンとは全然違い、幅が狭い感覚でした。

・・・となると、自宅練習用のクラシックオルガンが必要になるわけです。クラシックオルガンといっても、パイプではなくパイプオルガンの音源をモデリングしたりサンプリングした電子オルガン(クラシックオルガン)のことです。

1、取り扱いのある信頼のおける楽器店に声をかけておく
   中古品取り扱いの楽器店にコンタクトをとってみよう!

軽く調べてみると、有名楽器店の新品取り扱いは、全て輸入楽器です。
輸入楽器なだけに高額ですね・・。(2024.10月現在、税込価格)

⚫︎ヤマハ・・バイカウント社(イタリア)足鍵盤30〜32鍵 181万5千円〜1,100万円
⚫︎カワイ・・ヨハネス社(オランダ)足鍵盤30鍵 165万円〜1,100万円
⚫︎カワイ・・ロジャース社(アメリカ)足鍵盤32鍵 418万円〜1,100万円
⚫︎パックスアーレン社・・アーレン(アメリカ)足鍵盤32鍵 家庭用/約234万円〜約395万円 教会用/約289万円〜4,939万円(2段鍵盤〜5段鍵盤まで)ほかにシネマオルガンなるものがあります。種類が豊富です。

*ロジャースは以前ローランドの取り扱いでしたが、現在はカワイになっているようです。ロジャースに関してはネットで価格表示していない超最高位モデル(87の音種類・・87ストップと言います)があり、「問い合わせ」となっています。

手鍵盤は2段と3段(アーレン社は5段鍵盤まで!?)があります。最安値ラインは全て2段鍵盤。 足鍵盤は、ヨハネスに関しては全モデル30鍵盤。 こうしてみると、ヨハネスが一番最安値。以前のバイカウントの最安値モデルは120万くらいだったと思うので、かなり上がりましたね。各メーカーも然り。

気になるのは最下位モデルでも418万するロジャース。一度は弾いてみたいですが、展示は・・・カワイのHPによると、「カワイ表参道店」に展示品がありそうです!カワイのショールームですので、ヨハネスの展示も勿論あります。さすがにバイカウントは無いですが。

そうなると、これらの楽器が全て展示されている楽器店はなかなか無いのですが、唯一「島村楽器 横浜みなとみらい店川崎ルフロン店」には、バイカウント、ヨハネスが展示されているようです。弾き比べもあり。横浜みなとみらい店では、新品も中古品も両方の取り扱いがあるようです。Xにポストされてる時もありますので、アンテナ貼っておくのも手ですね。もしかしたら、ロジャースも時期によっては展示されてる可能性があるかも?島村楽器さんに問い合わせしてみて下さいね。川崎ルフロン店は2023年より取り扱いし始めた様です。

とにかく何でも良いから欲しいと言う場合は、「中古で出た時に声掛けをお願いします」と言っておくと、忘れた頃に電話あります!が・・いつになるか分かりません。 私の所感ですが、中古の場合は3段鍵盤はなかなか出回らず、ほぼ2段鍵盤が中心ですね。。

一般的に中古品が出回るチャンスは、ユーザーさんの2段鍵盤から3段鍵盤の買い替え、教会で使用するオルガンの買い替え、閉鎖された結婚式場・・と言うところでしょうか? 買い替えや閉鎖した式場は中古で出る可能性もありますが、なかなか一般人がダイレクトに手に入れることは難しいですので、楽器店を通して話しをいただくというスタイルになろうかと思います。楽器店であれば、メンテナンスはしっかりしてくれていますよね。まれに、使用頻度が少ないショールームでの新古品?(新商品の入れ替え)みたいな物も出回る時があるでしょうか?

2、ネットで中古取り扱い業者サイトを調べる → 実際に弾きに出向く

ピアノ専門は勿論ですが、古物商、電子機器などを取り扱う業者さんも中古を見つける時があります。 ただし、音楽鍵盤専門の業者さんで無い限りは、出向いて行って実際に弾いた方が絶対良いです。ま、専門業社さんでも中古、新品に関わらず、見る、触る、弾く!に越したことはないですが。

ピアノプラザが主でしょうか?新品も中古も両方の取り扱いはありますが、中古はやっぱり少ないですね。まめにHPをチェックすると良いかもしれません。

クラシックオルガンは20年前のオルガンでも需要があるので、かなり古くても出回ります。どのくらいの頻度で使用したか?手鍵盤、足鍵盤共に音が全部鳴るか?入念に確認されることをおすすめしますが、遠方の業者さんだとそれが難しい場合もありますよね。

中古品は1点ものですので、お気に入りを見つけるのも難しそう。決して安いお買い物ではないですから。

3、フリマで見つける

引越し、それこそ閉鎖された結婚式場などでもう使わなくなった、または買い替えで直接フリマに出品する方もいらっしゃいます。大体送料は購入様持ちになりますので、これも遠方ですとかなり難しいです。近所だったりすればその問題はクリアできそうですが、クラシックオルガンの場合、業者さんによれば、エレクトーンよりも運ぶのが大変だと仰ってました。それに加え物価高な昨今、時間指定にすると割増料金になっているところもあるので、送料がえらい高くなるかもしれないと言うことも頭に入れておいた方が良いですね。運搬は足鍵盤と本体がセパレートなので、別々に運ぶ感じです。

ヤフオク、メルカリ、ラクマ・・など。

4、知り合い、友人、師匠の生徒様から譲り受ける

これもなかなか厳しいとは思いますが、オルガン仲間に声をかけておくと、どこかで情報をいただけることがあるかもしれません。がしかし、ピアノに比べたらオルガンを本格的に弾いてる仲間を探すのがまず難しそうですね。

まとめ

クラシックオルガンの中古品を探すのは、いずれにせよ気長に待つしかなさそうですね。
バイカウントでしたら2024年5月にモデルチェンジがあったので、その前の生産終了機種なんかは、新品でも少し価格が下がる可能性もあるかもしれないので、狙い目かもしれませんね。

送料に関して言えば、いずれかの方法で購入したとしても別途支払いという感じでしょうか。

私はピアノ弾きですが、音が鳴らない事にどれだけストレスを感じるか?と日々思わされます。 音が多少鳴らなくても、安ければ良いや!と言う考えは私の場合は通用しないと悟りました(笑) 実際そう思って探してたのですが、欲が出てくるものだと思いますね、現実的に。勿論、人によって価値観に違いはありますから、気にしないよ!って言う人は大丈夫でしょうけれど・・。私はダメでした(笑)

逆に新品を購入して、使わなくなったら業者に売却するという手もあります。
新品を購入する方がメンテナンス料がかからない、ストレスがないという利点もあります。

と言うわけで、後々(将来)のことも考えてクラシックオルガンを選んでいただけたらなぁと思います!